講演+インタビューシリーズ『ライフスタイルを見る視点』


5.コペンハーゲン周辺のコロニーガーデンの広がり


<fig.3>

図はコペンハーゲン周辺のコロニーガーデンの分布を示したものです(fig.3)。その分布は、地域I、II、IIIの大きく3つに分類することができます。地域Iにあるコロニーガーデンは市の中心から半径2Km圏にあり、1920年以前に設立された、自治体の所有するものが中心です。地域IIにあるものは市の中心から4〜5Kmに位置するもので、1920年代から1950年代に設立されたものが中心であり、土地の所有形態は自治体所有型に混ざって、ガーデン協会による共同所有型が見られます。地域IIIは市外へ放射状に広がるもので、1940年代以降に設立されたものです。土地の所有者は、自治体、共同所有と共に国有のものが見られます。これは1960年代、コロニーガーデンの不足を補うために、農業省が中心となって郊外の土地を購入し、コロニーガーデンを設立したことによります。

全体的に、中心部から郊外へ向かうに従って設立年代は新しく、敷地は広く、住居設備は充実する傾向にあります。



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