講演+インタビューシリーズ『ライフスタイルを見る視点』
講演「私の“日常”大工仕事?」
1.はじめに
2.家事の一つとしてのDIY
3.ユーゴスラビア人のおじさんの小さなワークショップ
4.オーストラリアのスケールの大きなDIY
5.快適な日常生活を得る手段としてのDIY
6.職人との意思疎通の難しさ
7.標準的な家庭教育としてのDIY
8.土地勘を取り戻すためのDIY
9.質疑応答1:DIYから広がる物作りのある生活
10.質疑応答2:DIYと家庭
11.質疑応答3:DIYから見える日本の建設産業構造
12.まとめ



1.はじめに


最近、DIYがライフスタイルにもたらす可能性が気になるようになりました。例えば、NHKの趣味の講座で服部真湖さんが出演しているDIY入門の番組があります。この番組に代表されるようにDIYがテレビなどでも取り上げられるようになりましたが、その一方で、果たして昔よりも広がりを見せているのだろうか、という疑問もあります。

また、前々回にはDIY協会からDIYアドバイザーの方を紹介頂きました。もともとはゼネコンの設備関係の技術者で、現在は70歳くらいの方です。退職前からDIYを始めて、現在も好きで続けていらっしゃいます。このインタビューは既にHPに公開されていますが、その取材を通してDIYの実態の一端に触れることが出来ました。

そういうこともあり、DIY関係の本を読もう思って本屋で手にしたのが中野さんの著書「知的DIYの技術」でした。これを読んだら、やはりそうかと得心のいくことが色々と書かれていたものですから、その後の展開を含めてお話を伺いたいということで、はるばるお越し頂きました。

(松村 秀一)



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