講演+インタビューシリーズ『ライフスタイルを見る視点』


1.東京編


4.日本人の家とライフスタイル
松村 日本人の家に招待された経験はありませんか。招かれた家、あるいはそうした家族の生活について何か印象に残ったことがあれば…。
日本では、夫が家にいる時間が少ないことに驚きました。妻子のみで家のマネージメントが十分にできるのか疑問に思います。私の国では、夫が家にいる時間がもう少し多くて、一緒に家族の面倒を見ています。
韓国は日本に近いかもしれませんね。もしかしたら日本の夫よりも家にいる時間が少ないかもしれません。
松村 ところで、日本の伝統的な就寝スタイルでは布団を使いますが、これは一人用の寝具なんですね。ですから、夫婦は並んで眠るけれど別々の布団を使ってきた。今でこそ日本でもベッドで寝る習慣が広がってきましたが、やはりベッドでもそうした使い方が多いんです。
えっ、そうなんですか?韓国も布団に寝ますが、大き目の布団で夫婦一緒に寝ていますよ。
台湾も一緒です。
松村 そうなんですか…(苦笑)。ちょっと、話題を変えて、日本人の家についてはどうですか。
私が訪ねたことのある家は木造の戸建住宅でした。障子や襖で部屋を仕切っていましたが、冬は風が通って寒いだろうなあと思いました。しかし、どうして日本人は、保温性の良くない木造に好んで住もうとするのか私にはわかりません。
佐藤 断熱材さえ入れれば十分に暖かくなるんですがね。
私は、茨城県にある2階建ての木造住宅に住む知人を訪ねたことがあります。やっぱりその家も寒かったです。
マルガリータ
マニュエル
私たちがお邪魔したRC造の住宅には床暖房がついていて快適でした。でも、長野の木造住宅にお邪魔したことがあるのですが、その家は寒かったですね。私たちを歓待してくれたのですが、廊下にビールを置いておくんですよ。冷蔵庫代わりに使えるんです。驚きましたね。
松村 やっぱり寒いんだな…。では、最後に、日本のライフスタイルについて何かアドバイスはありませんか。
マルガリータ More heating!
マニュエル ドアの高さを上げてほしいです。頭をぶつけてしまうので。



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