講演+インタビューシリーズ『ライフスタイルを見る視点』
太田博一さん「20世紀型の成熟した住宅地に暮らす(3)千里ニュータウンの現在」
奥村俊哉さん
石川県出身。明治大学卒業後に北國新聞社などを経て、社会福祉法人佛子園へ入職。
エイブルベランダBe施設長などを経て、平成25年4月よりShare金沢施設長。



1.社会福祉法人・佛子園の始まり
2.障害者の就労支援施設づくり
3.廃寺再生を通して学んだこと
4.『パタン・ランゲージ』を活かしたシェア金沢
5.高齢者に優しい都市づくりの方法に学ぶ
6.様々な世代が行き交う街へ
7.お世話する側?、お世話される側?
8.青年海外協力隊のノウハウを活かしたエリアマネジメントの展開
9.まとめ



1.「門前暮らし」をすすめてきた「ナノグラフィカ」
松村:  佛子園は白山市の行善寺から始まった社会福祉法人と聞いています。現在では70を超える事業を展開されているようですね。
奥村:  当時の住職が戦災孤児を引き取ったのが佛子園の始まりです。現在の雄谷理事長の祖父にあたりますが、戦災孤児がいると聞けば引き取ってきたので、何十人も子供たちが本堂で生活するようになりました。そうなると葬式もままならなくなりますから、檀家さんは怒り出したわけです。
そのままでは檀家さんが離れていきそうですし、子供たちも増える一方だったため、1960年に社会福祉法人が設立されました。法人設立を石川県に相談したところ、当時の県内には知的障害を持つ子供の入所施設がなかったんです。「子供のために社会福祉法人を立ち上げるなら、知的障害児童の入所施設としてスタートしてください」という話が県の方からあったそうです。



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