増澤: |
私が長野市で暮らし始めたのは20数年前です。信州大学の教育学部進学がきっかけでしたが、そのまま長野市に住んでいます。ナノグラフィカの前身は、仲間で一緒に立ち上げた「ネオンホール」というライブスペースです。その10周年に編集室「ナノグラフィカ」を立ち上げました。ネオンホールはライブ表現の場ですが、こちらでは紙媒体の発信をしようと考えました。ネオンホールは夜のお店なので「夢」のスペース。一方、ナノグラフィカは、昼間のお店なので「現実」のスペースと捉えています。
ナノグラフィカとして最初に手掛け、今も続いているのが長野の街並みの写真冊子です。ネオンホールのときからずっと思っていたんですが、若くて面白い人たちがみんな東京に行っちゃう。長野には何もないって言って。面白いミュージシャンとかアーティストが東京へ行ってしまうのを目の当たりにしてきて、その人たちに「長野は面白いから、ここで何か一緒にしようよ」って言いたかった。
ナノグラフィカが発行する写真冊子「街並み」
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