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松村: |
平成25年住宅・土地統計調査の速報によると和歌山県の空き家率は全国で第6位です。そのため、和歌山県全体として移住政策に力を入れているようですが、中でも紀美野町は代表的な自治体と伺っています。
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西岡: |
紀美野町は阪和自動車道の海南東ICから30分程度のところに位置します。2006年に旧美里町と旧野上町が合併してできました。現在の人口は9800人ほどですが、その一方でスーパーやガソリンスタンドがなくなったりしている状態です。
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松村: |
いつ頃から移住政策に取り組み始めたのでしょうか。
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西岡: |
「別荘を持ちたい」という問い合わせが、旧美里町役場に来るようになったのが1998年頃です。その頃から、少子高齢化に危機感を持つ町民が出てきて、行政も空き家をどうにかできないか考えるようになりました。紀美野町が生まれた2006年に「きみの定住を支援する会」を発足させて移住の対応窓口を一本化しまして、この時から町の対応が本格的になりました。
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松村: |
きみの定住を支援する会(以下、定住の会)というのは任意団体ですか。
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西岡: |
発足時はそうでしたが、2010年にNPOになりました。定住の会は2006年に和歌山県が始めた「わかやま田舎暮らし」という移住政策に関連しています。この政策では、市町村に「ワンストップパーソン」という窓口を設けて、移住の問い合わせのたらい回しを防ぐことになりました。その受け皿としてできたのが定住の会です。当時、モデル市町村に名乗り出たのが紀美野町、日高川町、那智勝浦町、田辺市、有田川町の5市町で、現在では17市町村に増えています。
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