講演+インタビューシリーズ『ライフスタイルを見る視点』
座談会「犯罪予防と郊外のライフスタイル」
1.はじめに
2.田園住宅プロジェクトの経緯
3.プロジェクトの反響
4.田園住宅の特徴
5.居住者インタビュー1:田舎暮らしを組み立てる
6.居住者インタビュー2:移り住んだあとは
7.居住者インタビュー3:当別田園住宅での暮らし
8.居住者インタビュー4:リタイア後の暮らしのイメージを待つこと
9.まとめ



1.はじめに


当別町は人口2万人。札幌市の北東20kmに位置し、JR田園都市線を使って40分ほどで着く。ここでは、地元工務店の辻野建設工業が、コーポラティブ方式を参考にした戸建住宅づくりを1998年から推進している。


当別田園住宅プロジェクトの配置図(辻野建設工業HPより)

同社のWeb(http://www.tsujino-gr.co.jp/denen.htm)によれば、この事業は「北海道らしい風景にあった暮らしを実現し、その営みの中から新しい生活価値観を創りだしたい」という理念から出発しているという。具体的な特徴には次の4点を挙げている。

1.広い敷地と安い土地単価
2.コーポラティブ的な事業運営
3.地元住民の方々との連携
4.行政の関わり加速

これまでに延べ10棟が建設され、30人が移住。現在2棟が建築中とのこと。今回は、このプロジェクトの取材に北海道の当別町を訪れ、推進役の辻野さんにお話を伺った。また、田園住宅2件におじゃまして、その暮らしぶりも拝見させて頂いた。


居住者メモ:岡田さん
2004年に大阪からご夫婦で移住。大阪では図書館に勤務。
岡田さんが先に移り住み、仕事の関係で奥様は後から合流。
若い頃から早期リタイア後の北海道暮らしを考えていた。



居住者メモ:高橋さん
2006年4月に北海道江別市からご夫婦で移住。旦那様は画家。
息子さんが将来、田園地帯に住みたいということで、高橋さんご夫婦にこの住宅を建設。
息子さんは車で1時間ほどのところに住んでいて、週末には夫婦で来られて薪ストーブをつけたり庭の手入れをしたり。
長いワンルームは息子さんたちの意図。バリアフリーとアトリエ利用を考えてのこと。





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