スウェーデン『住み続ける』社会のデザイン(後編)

 
fig4 fig5  専用住戸では安心住宅とするための改修が行われていますが、主な改修箇所はサニタリールームのバリアフリー化、廊下などの幅員拡幅、使いやすいキッチン収納への交換、キッチン周りのコンセントなどへのセーフティタイマーの設置、スプリンクラーの設置で、あまり大掛かりな改修は行なっておりません。写真7はサニタリールームで、入口扉は幅員確保のためにこうした開き戸を設けています。やはりかなり広いサニタリールームで、ここではバスタブは設けておらず、シャワーコーナーとトイレと洗面台が設置されていました。洗面台の横にアイロン台も設置されていて、かなり使い勝手の良いサニタリールームだなと思いました。廊下は、壁をずらして、車椅子や歩行器でも移動できる幅員に変わっています。やはりスプリンクラーが設置されていますが、天井をはらずに、スプリンクラーの管を剥き出しのまま施工した形です。キッチンでは軽い力で引き出せるというよう収納部分を改修するといった、最低限な改修が行われています。