講演+インタビューシリーズ『ライフスタイルを見る視点』


4. バイソンツアー2:Gotei、共同茶室
西村:  この辺りがバイソンの東端になります。作業中の建物は「Gotei(豪邸)」と呼んでいて、1階がライブラリーや食堂、2階は西村組の事務所になる予定です。設計はstudio anettaiにお願いしています。その奥がお茶室で、こちらの設計はMuFFの今津修平さんです。
松村:  ポートタワーまで見えて、眺めの良い場所ですね。かつて裕福な人々の居住地だったというのも頷けます。
西村:  ここは静かな場所なので、作品制作に集中したい人などに貸し出しています。お茶室の天井は古材風に加工した木材で作り直しましたが、内壁は以前からあった仕上げをそのまま活かしています。寄せ木細工になっている床には炉が切ってあって、お茶会イベントを月1回開いています。
松村:  設計は知り合いにお願いしているようです。西村組で設計しないのですか?
西村:  僕と違う考えを持つ人と組む方が面白いじゃないですか。ですから、柱や壁を構造的に残すとか好みの造作を残すといった判断はしますが、設計は行っていません。
松村:  梅元町以外からもたくさんの依頼があると伺いました。全部でいくつの廃屋を引き取ったのでしょうか?
西村:  60件ほどになりました。多くは戸建住宅ですが、集合住宅やホテル、店舗などもあります。そのほとんどがバイソンの近くにあって、20件ほどは改修が済んでいます。返済力があると評価されているようで、借入額は1億円ほどになりました(一同爆笑)。
鈴木:  着実に返済されているようですが、どのようにして収入を得ているのでしょうか?
西村:  改修した建物を売却したりしています。シェアハウスやアーティスト・イン・レジデンスからの家賃収入もありますが、これらだけだと足りないです。



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