講演+インタビューシリーズ『ライフスタイルを見る視点』


5. 南大隅町での日々
有木:  コミュニティ大工としては、仲間たちの最初の一歩を後押ししたいという思いで取り組んでいます。昨年度は「空き家活用ワークショップとその後の創業に関わるアドバイザー招聘」という内容で、鹿児島県の「むらの宝★ビジネス応援事業」にも採択して頂きました。
鈴木:  「できれば関わりたくない建築のプロ」と「地域への愛情と夢はあるけどお金がない施主」という部分に、古民家改修を巡る問題点がクリアに表現されていますね。ところで現在の活動の柱は何になるんでしょうか?
有木:  色々と掛け持ちしていて、コミュニティ大工は全てに跨がっている感じです。まず「NPO法人風と土の学び舎」に所属し活動しています。他に「南大隅町ツーリズム推進協議会」で体験プログラムづくりをしたり、「南大隅町移住定住促進協議会」のスタッフを務めたりしてます。「栗のや、」を運営しながら、鹿児島県内でライターの仕事もしています。農繁期には農作業のアルバイトもしています。
松村:  それだと自己紹介が大変でしょうね。初対面の人にはどう伝えているんですか?
有木:  「「いなかを楽しむ宿 栗のや、」の有木です」って名乗っています。農作業から改修ワークショップ、宿運営の取り組みまで、これまで地元の人たちと一緒に活動してきた日々が、この一言に大体詰まっているんです。




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