講演+インタビューシリーズ『ライフスタイルを見る視点』


2.子育て座談会


4.保育園さがし、子連れ出勤

瀬渡: ところで、今では保育園にすぐに預けられますか?産休の期間、難しいですよね。
加茂: えーとね、保育園との交渉次第なところもあるんじゃないかと思いますね。保育園によっては、数ヶ月から預かってくれるところもあれば、やっぱり8ヶ月なり10ヶ月にならないと預かりませんっていう保育園もあります。
瀬渡: 4月に年度が替わって子供が一斉に上の学年に上がるときは、わりと入れやすいですよね。でも、私は8月に子供が産まれたもので、預かってもらえなかったんです。そのころの産休は6週間だったんです。まだ大学の定員外職員の立場だったのでわりと時間は自由だったんですが、さて6週間過ぎてどうやって大学へ行ったものか。
そうしたら、新聞記者の知人が教えてくれたんです。保育園の定員の枠を越えて預けられる緊急措置みたいなものがあるよって。でも、それを利用するためには子連れ出勤で実績を作るしかないんじゃないかと言うんです。じゃあ毎日大学に連れて行こうということになって、会議のときには学生にちょっと見てもらって。そうこうしてるうちに、1ヶ月ほどで保育園に入れるようになったんです。
二人目もやはりに夏に産まれまして、またまた困ってしまいました。今度は近所で預かってもらえそうな人を一生懸命探して、この人やったらいいんじゃないかなあっていう方がいたので頼んでみたら、いいよーって言ってくれたんです。
鈴木: 個人的に?
瀬渡: 個人的にです。その方には4歳と小学生の女の子が二人おられたんですが、手間は変わらないからって。保育園に入るまで2ヶ月ほど預かってもらって、とても助かりました。その方が大らかというか大胆な人だったので、私は非常に助かったんですが、逆に自分が頼まれたら預かれないかもしれない。そう思うと、私もちょっと大胆だったかなとは思います。そんなこんなで、みなさん工夫してやっているのかなと思います。
木多: 実は、今日の午前中は子供と一緒でした。下の娘は学童保育と合わなくて、夏休みもほぼ全日出席予定だったのですが、一回行っただけで、「もう行かへん」とか言い出しまして。みんな一斉にこっち向いてなさいとか、みんな一斉に寝てなさいとか、そういうのが嫌いなんですね。
鈴木: 学童保育では大体そういう感じですか?
木多: いえ、それほど規制はないんですが、娘は自分でやりたいことがいろいろ見つかるタイプなので、みんなと同じことをしなさいって言われるのが嫌みたいですね。でも一人で留守番も嫌だというので、午前中は大学につれてきていたんです。私立大学は夏休みにわりと先生がいらっしゃらないので。


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