スウェーデンのコレクティブハウスにおける
 共食活動の運営と環境

 

3) アンケート調査の結果から
◆調査方法◆
2019年11月07日トゥルシュテッゲン、11月12日セーゲルステシオン、11月14日フェルドクネッペンでの調査時に住民に回答協力を呼びかけそれぞれの住宅に留置し、1週間後に住民により回収・返送。別途GoogleでのWebアンケートも実施。
アンケートの集計結果に関しては、住宅ごとに実数を提示すると同時に、シニア型コレクティブと多世代型コレクティブでの傾向を把握するため、グラフには、シニア型(フェルドクネッペン)と多世代型(トゥルシュテッゲンとセーゲルステシオンの合計)から無回答数を除いた割合(%)を示す/dd>
◆回答◆
2回答者数86名(フェルドクネッペン45名、トゥルシュテッゲン11名、セーゲルステシオン25名、無回答5名)
シニア型・多世代型ともに女性回答者が多い。86名中、53名(約62%)が女性。
年齢はシニア型では70代が最も多い。多世代型では若い方から80代まで多岐にわたる。
世帯人員は、シニア型では単身若しくは夫婦2人の世帯。多世代型では4人以上の大規模世帯もおられる。
居住年数は住宅の設置時期にもよるが、シニア型では25年以上が45名中13名と最も多い。

 「コモンミールの実施がコレクティブハウスへの入居動機であるか」との質問に対しては、シニア型・多世代型共に5割近くの方が「はい」と回答されました。「いいえ」と回答された方は3割近く、「どちらとも言えない」は2割近い方が回答されました。
fig2

fig3  調理活動への参加状況はシニア型と・世代型で回答傾向が似通っています。比較的参加経験の多いものは、「8調理」「10食器・調理器具洗い」「12清掃」です。一方で、「2メニュー作成」はシニア型では経験者が多いのですが、多世代型ではそれほどおられない状況です。
 住民それぞれが事情に応じて、どの部分に関わるか、自由に選択できるということが分かると思います。
 活動のどの部分に負担を感じるかですが、シニア型・多世代型ともに「15なし」と主に回答されています。やりがいを感じる調理活動は、シニア型・多世代型ともに「8調理」にやりがいを感じているとのことですが、シニア型では「2メニュー作成」にやりがいを感じている方々比較的多い結果になりました。 fig4