まちなみを改善する方法のひとつとして緑に着目してみましょう。緑はまちなみにとってどのような効果があるでしょうか。

 まずは「癒し」や環境改善としての効果があげられます。また季節や楽しさを演出する装置としての効果、まちなみの一体感の向上や、壁の圧迫感の緩和をする効果もあるでしょう。

 建物の現状を変更することが難しくとも、コストを多くかけずまちなみを改善できることが緑を増やすことの利点です。大きな庭に立派な木を植えたりしなくとも、外壁にツタをからませたり、窓にプランターを飾ったり、出入り口に好きな花の植木鉢を置くといったことでまちなみの雰囲気はずっとよくなります。

これは高山市の伝統的建物保存地区の写真です。
 夏になるとどの家も朝顔を表にきれいに咲かせています。町家の黒っぽい色を朝顔の青い色が涼しげに見せています。このようにご近所で同じ花や木を植えるというのもまちなみの一体感を示すよい方法です。