・太陽エネルギー利用と暮らし方の変化 |
太陽電池の発電量と消費電力は、だいたい消費1に対して発電が1.2になり、2割くらいは余らしています。実はこの裏には、せっかく24円という買うのと同じ単価で売れるのに、これは無駄にする手はないよという意識が強烈に働いています。大きく変わったのは、電化製品の待機電力を徹底的に潰していることです。ビデオの時計はなくてもいい余計なものだから使わない。タイマー予約もしない。どうしても予約したい時はその時に設定をやりなおす。ボタン一つでいつでもどこでもといった利便性はかなり捨てています。またテレビは液晶型に換えました。最近、冷蔵庫を省エネ型に買い換えたのですが、8月の電力消費量が2割も減りました。 |
自分がエネルギーの生産者になると、いわば発電所の所長になりますので、いかにそれを有効に使うか、無駄には絶対できないぞということが、だんだんおもしろくなってくる。そういう効果からも、なかなか自然エネルギーはおもしろいなと実感しました。最初はリスクの伴う原発などによる電力を使いたくないという意識から始めましたが、さらにおもしろくなって、節電が進んでという感じです。 |
お湯は年間使用量の50数パーセントが太陽熱です。お湯は売れないので節約しても余れば余ってしまうだけです。でもこれが実は面白い。 |
人工的にガスでお湯を沸かすなら、いつでも同じお湯が出ます。夜中に帰っても、お湯が出る。でも太陽熱だと午後4時ごろが最高温度で、後はだんだん冷めるわけです。そうすると早く帰ればシャワーを浴びられるけれど、夜中に帰ればもうお湯ないよ、お湯かかりたかったらガス使わなきゃいけないよとなり、もう少し自然のリズムと一緒に暮らそうかなという気分になる。少なくとも家にいる時は、早めにお風呂に入って、夜更かしをしない。そうすると電気も減る。 物理的には同じお湯ですが、これは太陽が沸かしてくれたお湯なのだという心があると、自然の恵みに対する感謝というようなものが付加価値として感じられます。その付加価値は他にも反映して、例えば、せっかく窓際には太陽の自然光があるのだから、ちょっとイスを動かしてそこで新聞読むとか。そういう気持ちの変化をものすごく促してくれる、二次的な効果がこの自然エネルギー利用にはあると思います。
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物理的には同じお湯ですが、これは太陽が沸かしてくれたお湯なのだという心があると、自然の恵みに対する感謝というようなものが付加価値として付いてきます。その付加価値は他にも反映して、例えば、せっかく窓際には太陽の自然光があるのだから、ちょっとイスを動かしてそこで新聞読むとか。そういう気持ちの変化をものすごく促してくれる、2次的な効果がこの自然エネルギー利用にはあると思います。 |