再生前の家は鉄筋コンクリートの箱型で、昭和47年頃に30歳の人が設計した当時のモダンな家です。北側は窓がほとんどなく、南側はかなり開口部が開いて、真ん中に中庭があります。すごく洋風かなと思いきや、和風の庭と数奇屋の茶室もあるという、和風の贅沢も併せ持った折衷型の住宅です。
この築27年の住宅を買って、環境共生住宅に蘇らせ、そこで環境に負荷をできるだけかけない生活を営んでみよう、というのが再生エコハウスプロジェクトです。私自身が発案者で、家のオーナーであり施主であり、それから菅家克子さんという女性建築家の共同設計者で、かつそこでの生活者、という条件になります。
|
「我が家をエコ住宅に―環境に配慮した住宅改修と暮らし」(学芸出版社、2002) |