講演+インタビューシリーズ『ライフスタイルを見る視点』


3.尾道空き家再生プロジェクトの発足
豊田:  ガウディハウスを購入した時には、尾道にUターンして結婚していました。授かった子供も2歳になっていました。友人や旦那に手伝ってもらってガウディハウスの片付けを始め、その様子や尾道の空き家の状況などをブログに投稿していたところ、大きな反響があったんです。車が入らなくてトイレも汲み取りという住環境ですが、ライフスタイルを変えたい都会の若い方やアーティストなどから、移住の問い合わせが相次ぎました。尾道の古い建物を街の魅力と捉える人がたくさんいたわけです。それなら、その生活感を次の世代へバトンタッチしていく団体を作った方がいいんじゃないかと思いまして、2007年7月に30名ほどのメンバーで「尾道空き家再生プロジェクト」を立ち上げました。
松村:  その翌年にNPO法人の認可を受けたそうですね。現在のメンバーは何人くらいですか?
豊田:  200人前後になりました。正会員が100人ほど、賛助会員とボランティアがそれぞれ50人ほどです。正会員は年会費5000円、賛助会員は一口1万円の寄付金を頂いていますが、主婦と学生に限るボランティア会員は無料です。
松村:  NPOの仕事だけで生活をしている方はいますか?
豊田:  本部スタッフの4人とゲストハウスやカフェの店長はNPOの正社員です。始めた当初は学生ボランティアとして手伝ってもらっていましたが、彼らと共に専任スタッフの仕事を作り出してきた感じですね。




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