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西田: |
今回は「20世紀型の成熟した住宅地に暮らす」の第2回として、明海大学の齊藤先生からイギリスのレッチワースについてお話を伺います。レッチワースは、20世紀初めにエベネツァー・ハワードが提唱した田園都市構想の最初の実例として有名です。開発当初には「Cheap Cottage Exhibition 1905」という住宅展覧会が開催され、労働者向けの低廉なモデル住宅が実物展示されたことでも知られています。
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齊藤: |
今日の話は2005年に行ったレッチワースの調査に基づいています。その後2012年に再訪したので、その間に生じた変化にも触れたいと思います。街開きの時に住宅展覧会が行われたエリアは、「チープコテッジ地区」という名前が付いています。このエリアには様々な建築家が住宅展覧会の時にデザインした住宅が概ね現存していて、今では魅力的な住宅エリアとしてとても人気があります。レッチワースの街は豊かな自然を取りこみ、3.5万人ほどが暮らす街で、大型のオフィスやスーパー、映画館などもあります。こうした商業施設は需要に応じて変化をして作られています。
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鈴木: |
大型のスーパーは新しく建てたものですか。
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齊藤: |
外観デザインを古い感じにしているものもありますが、このスーパーは新しくつくられています。レッチワースは建設から100年以上経っていますから、街に必要なものはどんどん変わってきています。そうした時代の変化に応じて、レッチワースを管理運営する「レッチワース・ガーデンシティ・ヘリテージ財団」(以下、ヘリテージ財団)は駅前に所有する土地などを使い、再生しづつけています。
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