講演+インタビューシリーズ『ライフスタイルを見る視点』


高齢者のライフスタイル


1.「楽隠居インフィル」について

2.高齢者のライフスタイル-「楽隠居」を見学して-

3.「楽隠居」で想定したライフスタイル

4.お風呂がライフスタイルを左右する


小泉雅生さん


1.「楽隠居インフィル」について


1.楽隠居とは


6畳和室が設備装備の楽隠居空間に変わります

竣工後年月を経た集合住宅に多くの高齢者が暮らしています。しかし、そうした集合住宅は高齢者居住を前提として設計されてはいません。そこで、最小限の空間を効果的に改造することで、集合住宅での高齢者の暮らしをもっと楽しく生き生きとしたものにすべく検討をしました。

楽隠居インフィル「C」は、以下を念頭に新規部品と組み合わせのシステムを開発したものです。(都市公団技術センター※にて2003年に試作・設置。また、楽隠居インフィルA・Bの開発では、2001年度に千葉市内の既存集合住宅の和室を改造。)
※当時;現在は「都市機構 都市住宅技術研究所」

<家族構成>
伴侶同居あるいは子供たちと同居する高齢者夫婦の内、一方の身体能力が衰えている。
<介護度>
要介護度は1〜2のレベルで、左上下肢麻痺。
<改造部分>
集合住宅に最も良くある6畳押し入れつきの和室部分だけの改造。
<水廻り>
給排水は住戸中央部にある浴室・便所周辺から引くことを想定しつつ、床下寸法を最小に抑えるよう圧送方式を実装する。


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