柏プロジェクト
−住宅メーカーに期待するこれからの高齢期の住まい
また小規模多機能における訪問サービスの必要回数が増えてきた段階で、定期巡回訪問介護としての介護保険の加算ができる仕組みを提言しています。当初から小規模多機能と定期巡回の2つの事業を進めていると、コストが高くなるため、両者を一本化できないかというものです。小規模多機能をベースにサービスを提供し、訪問サービスについては必要に応じて定期巡回訪問介護を加えていくという考えですが、さらに地区医師会主導の在宅医療を組み込むことが必須です。
介護サービスが必要になる前の、見守り・相談を含む生活支援は、サ高住のみで行われるのにとどまることなく、地域全体に生活支援を埋め込むことが必要です。生活支援サービスを支えるためには、地域ごとのコミュニティネットワークが必要です。柏市においても日常生活圏内毎の組織づくりを始めています。これは国のいう地域支え合い体制にあたります。地域支え合い体制は、生活における困りごとの互助をコミュニティごとに進めるための土台です。さらに国は生活支援コーディネーターづくりを進めています。
さらに我々は柏市で、地域のコンシェルジェによる生活支援コーディネートサービスを検討しています。国は地域互助の仕組みをつくろうとしていますが、柏市ではそれだけではなく、NPOや有料ボランティア、更には企業による、ビジネスとしての生活支援にもつなげるコンシェルジェを考えています。様々な生活支援担い手を全てネットワーク化し、ここに相談すれば様々な担い手につながるというシステムが必要です。必要に応じてICTを組み込むことにもなるでしょう。
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