道路

 道路には人や車が通るためのものである一方、まちなみの一つの要素として大きく貢献することができます。

 例えば同じような幅の道路でも、ガードレールがあることによって歩行者は安全だと思えたり、緑があることで癒されたり、ストリートファニチャーの存在によって楽しいと感じるでしょう。また、ただのアスファルトの道路よりも石畳やレンガ調の道路は、見た目にも柔らかな印象を与えると共に、車に対しても歩行者のための空間である印象を強め、スピードをゆるめさせるといった効果もあります。

建物と道路が調和している一例(写真左)
 逆に、近所のごみ収集場所等の存在は、まちなみを悪くする可能性もあります。ごみがむき出しになっている、荒れている状態は、道路を通る人みんなに不快感を与えます。なるべく目立たないよう見せない工夫をする、清潔さを保つといった対策が必要です。

 道路は個人が手を加えにくいものです。舗装等の大がかりな改善は住民だけではなく、自治体に協力してもらう必要があるでしょう。けれども、道路を常にきれいに保つということは、わたしたちでもすぐにはじめられるのではないでしょうか。

近所の人々を誘って、自分たちにできることからはじめる、これがまちなみ良くする第一歩です。