シニア向けの生活サービス・パッケージ「伴奏パック」の研究
5)生活サービスの先にあるニーズの研究
6か月間で住まいに関わる相談を7件承りました。荷物整理 (処分・譲渡・リサイクル) に関する相談が2件、家のリフォーム (不具合相談) が3件、ヘーベルヴィレッジなどに転居された方の前住居の処分や建替えが2件でした。生活の困りごとに伴奏するサービスの中で信頼関係を構築することが、このような依頼を受託することになったかと考えています。
もともと二世帯住宅に住んでおられたのですが、ご主人が他界され、大量の遺品整理に悩んでおられた方に、ヘルパーが整理をお手伝いしたり、生活相談員がバザーに出すといった処分方法をお話したりといったサポートを行うことで、家財・荷物をだんだんと片づけることができました。こちらからこうすればいいと押し付けるのではなくて、ご本人の意思にそって こうやりたいという意思を聴きながら、そのプロセスに寄り添うと言うことが大きな特徴かなと思います。
6)無料施行に対するモニターの声のヒアリング
総合的な満足度については、みなさん「やってみて良かった」と、それぞれにくらしの変化を実感されています。
生活相談員による定期的訪問と相談された困りごとへの対処についても、ご満足いただいています。バックボーンにソーシャルワークの知識・技術のある生活相談員が寄り添ってくれる安心感と、困りごとがスムーズに解決されることで、信頼関係が構築されているようです。子どもからも、「へルパーさんに掃除していただいて、母もいきいきしているし、自分の時間ができて良かった」といった評価をいただいています。
ヘルパーによる月5時間サービスについても、高い評価をいただいています。生活相談員の事前アセスメントで、その人にあったヘルパー (掃除が得意、料理が得意など) を派遣していることと、状況に応じた判断ができる人材を配置していることの評価が高いようです。
「子を巻き込むこと」に対する評価は高く、とても安心感があるようです。第三者が入ることで気付くことがあった、情報共有で実家のことがよく分かるようになった、福祉や住宅のプロが問題解決の相談にあたってくれることが良かったといったお話をいただいています。
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