以上いずれのケースにも共通していることは,まず住民としてこの「まち」に住みはじめていることである。そして,まちに愛着を持って,住まいの近くで商売をはじめたという順番である。店舗を借りてこのまちで商売だけをしている訳でもないし,店をはじめようと思ってこのまちに引っ越してきた訳ではない。住んでいるうちに何かしたくなったという自然な流れは実はまちづくりの盲点である。また,何か商売をはじめようと思って場所が見つかるというのもこのまちが持っているポテンシャルであり魅力であることは言うまでもない。
今回の女性達は特に意識していないようだが,これら小さなお店からつながる様々なネットワークはこの「まち」の貴重な資源となっている。私たちも少しの勇気と行動力で自分たちのまちを救えるかも知れないと思った。
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