スウェーデンのコレクティブハウスにおける
 共食活動の運営と環境

 

 コモンミールの意義・効果をどこに感じるかについて、シニア型・多世代型共に多くの方が「1住民同士の結びつきを強める」「4互いをよく知るために共に作業できる」と回答されています。また特にシニア型で「6孤独を払拭し他人との作業を楽しめる」との回答が多くなっています。一方、「2住民としての責任を果たす」はシニア型では多く回答されていますが、多世代型での回答はそれほど多くありません。
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 コモンディナーとして一緒に食事をとることの意義については、シニア型・多世代で同じような回答傾向が見られました。回答者が多いものは「1住民同士の結びつきを強める」「2食事や食事中のおしゃべりを楽しめる」「3良い社交の機会となる」「6自分で料理をしなくて良い」でした。一緒に食事をとることについて「5孤独が払拭される」はあまり選択されませんでした。
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 コモンミールに関して解決しなければならない課題に関する設問にのみ、シニア型と多世代型で回答傾向が大きく異なっています。
 シニア型では「2クッキングチーム内での合意形成が難しい」が最も多くなっています。年齢の高い方々のこだわりが強い傾向があるのかもしれません。一方多世代型では「3メンバーが病欠の場合の補充」「6作業中の子どもや家族の対応」が多くなっています。単親世帯が多くおられるので、自分が料理している時に子どもをどうするか、子どもの病気の場合にどうするかということが課題になるようです。
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3) フリーアンサーから
 フリーアンサーでコモンミールの素晴らしい点について、以下の回答をいただきました。  フェルドクネッペンでは、亡くなる前の日までテーブルセッティングなどに関わっていた方がいらしたそうです。
 コモンミール活動への参加を通じて生じた変化について、以下の回答をいただきました。