講演+インタビューシリーズ『ライフスタイルを見る視点』


7.新しい本屋の動向
松村:  451ブックスのように自分の代で始めた本屋さんは、やはり本好きなんでしょうね。
根木:  基本的にはそうですね。僕の場合、このお店に来てもらう人も本好きじゃないと嫌なくらいです。
鈴木:  前回の瀬戸内ブッククルーズにインパクトのある本屋さんがいました。犬の本だけ売っているので話をしてみたら「今日だけ開店した本屋です」って。その方は本も書かれていますよね?
根木:  burning booksさんですね。番犬書房という名義でイベントに参加されています。小さな本を作っていて、それがすごく面白いので無印良品にも置かれています。
鈴木:  その方の場合、本屋が本業だから参加しているわけではなくて、本好きだから瀬戸内ブッククルーズというイベントに参加している。それから、徳島で設計事務所をやりながら週末だけ本屋をされている方もいましたね。
根木:  今回のイベントには、「phil books」という本屋さんの手伝いとして参加されます。phil booksのオーナーは看護師で、やはり週末だけ本屋を営んでいます。
松村:  考えてみると、週末しか本屋に行けない人は多い。平日は他の仕事を持っていて、週末しか本屋を開かないというのは、今日的な営業形態なのかもしれませんね。
根木:  イベントに参加するお店は小さいお店なので、それぞれの事情に応じた営業形態を持っています。451ブックスは平日に人が来る立地じゃないので、閉めて作業している方が効率的ですが、街中にある本屋はずっと開けておくことになると思います。



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