講演+インタビューシリーズ『ライフスタイルを見る視点』


7.コロニーガーデンの利用類型1“庭の延長”タイプ

1つ目の利用類型は宿泊頻度が低くガーデンハウスの設備も少ない、アパートに住む人々にとって自宅から少し離れた場所にある庭のようなコロニーガーデンです。

ウレステッド・モバイル・オーガニックガーデン(Orestad Mobile Okohaver)は大学のワークショップから生まれた企画です。2004年にコペンハーゲン大学の都市計画コースで様々な大学の様々な専攻に所属する学生たちが参加するワークショップが開かれ、サスティナブル社会を実現するための企画として、新しい都市の開発が進められているアマー島のウレスタッド地域にオーガニック農法で野菜を育てる農園を作ろうということになりました。1年間の準備期間の後、2005年にガーデン協会が設立されました(fig.5,6)。


<fig.5>


<fig.6>

敷地はウレスタッドの開発を進めるディベロッパー会社によって所有されており、協会は5年間にわたって、敷地内でまだ工事が着工していない場所を農園として利用することのできる合意を取り付けました(fig.7)。


<fig.7>

「モバイル」という名前がついていることからも分かるように、毎年同じ場所を利用できるとは限りません。従って小屋を建てることはもちろん、多年生の植物を育てることも許されていません。敷地は14m2の区画が100区画と共用ガーデン、物置のトレーラーからなります。利用料は1区画につき1年に200クローネ(約4000円)です。




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