・子育て時期、60代以降をのぞくと労働力率は約70% 分譲住宅の供給側は、女性に重点を置いて働きかけています。
女性のライフスタイルと住宅供給の関係についてですが、子育て期(20代後半〜30代)は比較的低いものの、女性の労働力率が高いことが挙げられます。他の先進国と比較すると、日本以外の国は労働力率が高いことがわかり、少し時間がかかるかもしれないですが、将来的に日本でも労働力率が高くなると予測されます。
住宅を購入する際には、女性の勤務地から近いところを選ぶようになるでしょう。都心回帰は今後も続いていくだろうと思います。
・働く目的は「生活費のため」「レジャーや趣味の資金のため」
少子高齢化・高度消費の時代、物だけではなくサービスについても金を使い、より豊かな生活を目指す方向性があります。豊かな生活を享受するための収入を得る、というように、働く目的が変化していると言えます。その反論として、幸せはお金では買えないという考えがありますが、それはある程度のお金がないと生活の質が高まらない、ということの逆の現れとも言えます。女性が自立をして家庭という狭い世間ではなく、視野を広めて社会に貢献をしたい、という仕事に対する根強い目的の変化があり、女性は仕事を中心に組み立てていくという流れがあります。
・削りたいのは「通勤・通学の移動時間」、費やしたいのは「趣味」「旅行」 なるべく通勤時間を短くしてでも、レクリエーションの時間を増やしていきたい、という女性の生活思考が現れています。
・趣味として興味があるのは「語学」「料理」「文化・教養・キレイ」 女性が趣味として興味があるのは、まず「語学」があります。これは、自分の興味関心に焦点を当てて、ある目的を持って海外旅行をしたいという思考があるからです。「文化・教養・きれい」ということでは、人気があるのはワイン教室やインテリアコーディネイトというものが挙げられます。「きれい」というのは、メイクアップや歩き方・ダンス、というも
のがあります。こういったものを習うと他人に披露したいという意識が生まれます。そこでLDKを広げてパーティーをしたい、ということになります。LDKのスタイルが、発表の場として変化しつつあります。文化・教養ということではインテリアコーディネイトということがあるので、インテリア効果の高い住宅を選んで購入する人もいます。また、マンションでもガーデニングが出来る、というのもあります。こういった習い事は仕事が終わった後にやるので、比較的都心部に多いです。会社にも近いし趣味の楽しむ、ということで都心部に住まいを求める動きが出てきている、と言えます。
|