この増改築にあたって、家族が考慮したのは、既存住宅との連続性です。やはり、既存住宅と増築部分との統一性による美観も重要です。そこで、瓦は生産中止となったこれまでの「塩焼き瓦」に代わって、同系色の淡路産の「平板瓦」を採用しました。

 

 以前の住まいは平屋でしたが、今回の増改築で西側半分を取り壊し、2階建てに増築しました。東側にある浴室・洗面脱衣室・トイレは、改築しています。増築の2階部分は、長男夫婦と子ども3人のスペースにしました。1階は、祖母、曾祖母2人の和室、応接室で構成されています。
●所在地:兵庫県姫路市
●敷地面積:
 760.9平方メートル
●延床面積
 319.77平方メートル
(増築部分 177.59平方メートル
 既存部分 142.18平方メートル)
●設計・監理:永井建築設計事務所
●完成:2000年9月

 


グレーチング(排水すのこ)なしのすっきりデザインの床。

排水口も、フタを外してラクにお手入れができます。

バスルーム、洗面脱衣室、トイレは横につながり、スムーズな動線を計画しました。バスルームは、出入り口の段差が約3mmで、ここにもバリアフリーへ配慮しています。洗面脱衣室、トイレも、これまで以上にゆったりしたスペースを取り、増えたスペースは納戸の面積で調節しました。

水滴が残りにくいスロープ形状。

深夜、1階に降りずに生活できるようにと、2階には洗面ドレッシング、トイレ、ミニキッチンなど、水回りの設備が設けられています。世代の違う家族が暮らしていくからこそ、お互いの暮らしにしっかり配慮し、トイレポケットなど、空間を有効に生かした設備を充実させる。単に便利な設備を多用するのではなく、自分たちのニーズにあった設備の充実が大切なのです。

壁面に埋め込むので、空間を有効に活用できるトイレ洗面台。

出展:松下電工株式会社の住まいと暮らしの総合サイト「すむすむ」

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