完全介護が必要になった母のために、可能な限り安全で快適な住まいを実現し、一緒に暮したい、そんな考えに基づいて設計してもらいました。タタミフロアや玄関アプローチ、外構等、自らの医者としての視点を生かしたアイデアを設計に盛り込みました。

 

ゆったりとした傾斜の玄関アプローチや南側のバルコニーと庭を結ぶ通路は、車いすでも楽に通行できる設計です。室内と広いウッドデッキの間にも障害となる段差がなく、そこには、「動きにくいからこそ外の環境を気楽に楽しませてあげたい」という思いがあったためです。
また、L字型の洋間が母のための介護スペースですが、ここには浴室などのスペースなどのほかに、家族や親しい方のくつろぎの場としてタタミフロアも隣接されています。一段高くした理由は、ここに腰をかけて話をする時に、ベッドで寝ている母と同じ高さの目線になるようにというもので、少しでも母をリラックスさせてあげたいという思いからです。

●K邸
●所在地:広島県
●住宅設計・施工:
 ミサワホーム

 

玄関アプローチは、門から玄関までの出入りを、車いすでもスムーズに行えるよう、通路の幅、勾配を考えて設計しております。

建具には、親子ドアを採用し、フルオープンにすれば車いすでも悠々と通行できます。また、天井にガイドレールを組み込んだ吊り下げ式電動リフトも装備しています。

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