ゆったりとした傾斜の玄関アプローチや南側のバルコニーと庭を結ぶ通路は、車いすでも楽に通行できる設計です。室内と広いウッドデッキの間にも障害となる段差がなく、そこには、「動きにくいからこそ外の環境を気楽に楽しませてあげたい」という思いがあったためです。
また、L字型の洋間が母のための介護スペースですが、ここには浴室などのスペースなどのほかに、家族や親しい方のくつろぎの場としてタタミフロアも隣接されています。一段高くした理由は、ここに腰をかけて話をする時に、ベッドで寝ている母と同じ高さの目線になるようにというもので、少しでも母をリラックスさせてあげたいという思いからです。
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