NPO フュージョンは、多摩ニュータウン地域を対象に、市民の日常の生活環境から地球環境に至るまでの安心と信頼を実現することを目指して様々な地域活動を展開している特定非営利活動法人です。これまで八王子市長池公園の指定管理者として地域の自然環境の保全活動にかかわったり、住民参加型のコーポラティブ住宅の建設等に携わってきました。
 そのNPOフージョンが、国土交通省の支援を受けて、2006年4月に開設したのが「住まいと暮らし相談センター」です。このセンターでは、多摩ニュータウン内の様々な暮らしや住まいに関する情報を住民に提供し、あわせて各種の専門家による相談会を実施しています。 
今回は、このセンターの代表である富永一夫さんと3名のスタッフの方々に、センターの活動内容や、ニュータウンでの老後の暮らし方について様々なお話を伺いました。





 多摩ニュータウンでは、開発当初から30年の月日が経ち、30歳代で入居した人は60歳代に40歳代で入居した人は70歳代になろうとしています。そうした人たちの多くは、子供が巣立つ一方、エレベーターなし、段差ありの集合住宅の住まいで、このままここに住み続けられるのだろうかという不安を抱えていました。自然豊かなまちと、そこで育んだ人間関係、地域との馴染みから誰しもこの街に住み暮らし続けたいと思っているのに、現実にそうできるかどうかが不安なのです。
 この実情を国の委員会等の各種の機会をとらえて問題提起したところ、国土交通省やハウジングアンドコミュニティ財団からの支援を受けられることになり、地域における安定的な居住と暮らしを実現するためのサポート体制やその活動をあきらかにする実験的な試みとして開設にこぎ着けました。このセンターの活動を通じて、多世代が安心して住めるまちになることを目指しています。







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