このマンションを始める経緯は?
  高齢者の方の平均年齢は?(入居時で)
  入居の比率や状況は?
  最終的には高齢者世帯のみにしたい、というオーナーの想いの源は?
  入居されている高齢者は以前の自宅等はどうされているのか?
  賃貸であることに対しての抵抗は?
  住居の広さ、間取りに関して。
  イベントなど入居者のコミュニケーションについて?
  コミュニケーションのきっかけは?
  テナントの運営状況は?

 
  Q1:このマンションを始める経緯は?
  A:当初は高齢者優良賃貸住宅を目指していた。しかし、長野県では認められず、急遽、県などの補助を受けなくても出来る形にした。高齢者を対象に考えていたが、当初、単身赴任の方からの入居希望もあったので、スタートはあまり高齢者にこだわらずに始めた。
 
  Q2:高齢者の方の平均年齢は?(入居時で)
  A:65〜80歳前後。今までサラリーマンだった人が多いけど、10万円の家賃を払っても生活出来るそれなりに余裕のある方。8割が都心からのU-turn。ここからお嫁に行って、ご主人を亡くされて郷里に戻ってくる方もいる。高齢者になっても施設は嫌だ、と考える方が多く、今回、様々な年代の人が入居している点でも、高齢者にとってはよかった。
 
  Q3:入居の比率や状況は?
  A:60世帯中、30世帯が単身赴任(企業契約)の方、10世帯が若夫婦、10世帯が色々、10世帯が高齢者。
入居者の中には、要介護状態の人もいて、毎日ヘルパーさんが来て、在宅でサービスを受けている。身寄りのない人も3人いる。今のところ、オーナー自身は介護サービスに介在しておらず、各自で介護サービスを受けて、生活していけるのならば問題はないという考えだ。
 
  Q4:最終的には高齢者世帯のみにしたい、というオーナーの想いの源は?
  A:30年くらい安アパートを経営してきたのがルーツ。入居者が高齢者で生活保護を受けているような人もいて、家賃収入では、大家として水周りの改修も出来なく、あまりいい状況でなかった。そこで分譲並みの質の高い賃貸住宅を提供して、高齢者に安心して快適に住める賃貸住宅を是非とも作りたいと考えるようになった。
高齢者向けでなくても、居心地のいいマンションを提供すれば、賃貸でも永住を考えるので、ゆくゆくは高齢者が多くなってくる。だから、最初から高齢者対応の形のマンションを作った。
 
  Q5:入居されている高齢者は以前の自宅等はどうされているのか?
  A:今の入居者は永住を考えているので、ほとんどの方が土地や家を売ったりして身辺のコトは処分してきている。元の住宅を賃貸としている人もいる。家具に関しては処分されている方が多いが、レンタルスペースとして用意した2坪くらいの倉庫に入れている人もいる。
 
  Q6:賃貸であることに対しての抵抗は?
  A:入居の際、分譲マンションも考えた。戸建は草取りも面倒だし、防犯も気になるし、雪かきも大変。という点で松本でもマンションを考える人が増えているが、3000万〜4000万円の分譲マンションを買うのも不安だろう。20〜25万円の年金の中で、平均8~10万円の家賃を払い、残りを生活費にして、老後に貯めておいたお金はキープ出来るから安心だ。
分譲だと近所付き合いがうまくいかなくても我慢しなければならないけど、賃貸なら気軽に考えられる。賃貸であることを前向きに考えている。賃貸であるけれども、グレードは分譲並みなものを提供している。
 
  Q7:住居の広さ、間取りに関して。
  A:60uで1LDKが多いのでファミリー向けでない。単身か夫婦世帯。間取りから考えても自然と入居者形態が決まってくる。リフォームは自由だけど、退去時に現状復帰が原則。
 
  Q8:イベントなど入居者のコミュニケーションについて。
  A:入居者の多くはお金に心配はあまりないけど、時間の使い方が分からないという人が多かった。月に1回、コンサートをやったり、旅行会をやったり、イベントは頻繁にやっている。たまたま自分で蕎麦屋をやっているので、そこもコミュニケーションの場になっている。併用の美容室に蕎麦屋から配達に行くこともやっている。
美容院には、パーマ、カラー、カットと3回に分けて行っているようで、時間の使い方がうまくて驚いた。
不定期に飲み会もやっていて、最初はタダでやっていた。おばあちゃんなどが煮物などを持ち寄る中、単身の人などは、手ぶらで来るのは気が引けるということなので、今は会費制。
 
  Q9:コミュニケーションのきっかけは?
  A:最初は自己紹介の会をした。自由参加で。その後、途中から入ってきた人は蕎麦屋に来てくれた際に紹介したりするので、うまくきっかけを作れている。
そういう意味では下のテナントがうまく機能している。
 
  Q10:テナントの運営状況は?
  A:テナントのパートさんはここの入居者。ある意味コレクティブになっている。
また、入居者の中に65歳のご夫婦がいて、シルバーに通って清掃の仕事をしているというので、辞めて、このマンションの清掃の仕事を依頼した。どこでもいいので毎日、入居者の視点で掃除をして下さいと頼んだ。日常の掃除に加えて、入・退去の掃除、噂が広まって入居者の家の掃除も依頼されるようになった。

 



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