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- 現況
最寄の杉並区のJR荻窪駅から20分程歩いた戦前からの住宅街にある。
細分化された区画に外観の異なる住宅が立ち並び、かつての落ち着いた景観が失われてしまったが、ここはこんもりとした緑が残っていて、かつての面影が残っている。
敷地は、北面と西面がそれぞれ12m程度道路に接する角地である。
- 法規制
第1種低層住居専用地域
容積率60% 建ぺい率40%
- 前面道路
幅員4m
- 竣工時期
2003年3月
- 設計の考え方
築30年経つ住宅とともに同じ敷地に木賃アパートもあり、建替えが進む中で次第に古臭さが浮き上がりつつあった。 そこで建物に馴染んだ外構意匠で佇まいを引き立て、古いことの良さを引出したかった。又、そうすることで周囲と調和しつつ、街並みに深みのある変化を与えたかった。
材料については、身近で安価な素材を素直に使うことで、流行廃りがなくて誰にでも作れる意匠となることを意識した。
住まい手自身でも作れる単純な納まりであり、さらに、状況に応じた創意工夫の余地もある。もし、今回の構成1、構成2の続きが近所でいくつか実現されれば、自然と街並みに個性が出てくるだろう。
わずかな雰囲気の違いに過ぎないが、街並みのアイデンティティ形成の一助になることを夢みている。
詳細解説へ
- クライアントとの合意のプロセス
戦前よりこの土地に住んでいる高齢で2人暮らしの施主からの要望は、下記の3点です。
- 落ち着きのある外観
- 手入れが楽であること(耐久性、メンテナンス性)
- 安全と安心(防犯、プライバシーの確保)
提案した2×4フェンスに類似した実例が見当たらないため、部分的なサンプルを作って見てもらいました。又、特に心配していたメンテナンス性については、設計上の工夫と具体的なメンテナンスの頻度や作業内容を示すことで了解してもらいました。
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