ライフスタイル考現行


4.ゆいま〜る食堂兼多目的室
鈴木:  食堂は何時まで営業されていますか。
山岡:  オープン当初は昼と夜のみでした。これらの予約は不要です。最近は要予約で朝食も始めました。自炊がちょっと面倒な時に利用される方が多いようです。地域の方も利用されていて、地域のコミュニケーションの場としてセミナーやイベントにも活用されています。
松村:  たまむすびテラスが面白いのは、隣に菜園付き住宅があって、その隣にはたくさんの学生がシェア生活をしていることです。それぞれ話を聞いてきましたが、入居者や住み方は違っていても、新しい形のコミュニティみたいなものを作ろうとしている。動き始めたばかりでやってみないと分からないことも多いと思いますが、今後の展開に期待が持てる雰囲気があります。
久須美:  まちびらきイベントの時には各棟のオープンハウスもありました。「りえんと」には浴槽がないそうですが、「ゆいま〜る」の住戸を見た学生さんが「お風呂に入りたいな」と羨ましがっていたそうです。さすがに初めて出会った人に「じゃあ入っていけば」とは言えないので、入居者もそれには返事はしなかったとおっしゃっていました。でも将来的にはそうした付き合いが生まれるかもしれませんね。

この食堂のお昼は一般の方の利用が増えています。昨日などは満席で30食が出たそうです。それくらいの賑わいが日常的になると、ここで出会った同士が距離を縮めることが出来ると思うんです。「ゆいま〜る」の居住者はそれなりに高齢ですが、高齢者だけで住むのはいやだという声が多い。若者の中にあつかましく入ったりはしませんが、彼らが話している姿を見ているだけでも気持ちが華やかになると言います。たまむすびテラスの中でこうした食堂があるのは「ゆいま〜る」だけですので、沢山の方が利用してくれることを期待しています。
櫛引:  12月には「ゆいま〜る」で餅つきを企画しています。「りえんと」や「AURA」へも声かけしたところ、協力して頂けそうです。特に中央大学の寮にいる留学生の方がずいぶん乗り気だと聞いています。こういうことを繰り返すうちに繋がりが深まっていくと思います。
鈴木:  せっかく生活の違う人達が住んでいるわけですからね。
久須美:  団地の納涼祭が8月の最初の週にあります。今年は「りえんと」が参加されましたから、来年は「ゆいま〜る」の入居者が中心になって参加するのも決して夢ではないと思うんです。こうしたことは強い大きな力で仕掛けても無理が生じる。生活に関係することですから、気がついたらいつのまにかやっていた、楽しかったということを気長に続けることが重要です。



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