高齢者向け住宅に関する自立支援と
認知症高齢者の心身機能維持との関係性
(3) 調査結果の分析
分析-1 本人の状況と施設の状況
IADL差 (IADLの能力と実施状況の差) と認知症度及び介護度との有効な相関性はありませんでした。
ADL差と私物の持参量には、低いですが、相関性がありました。
IADL差は施設により、有意差がありました。能力に応じて生活できているか否かは、本人の状態よりも、施設ごとの状況の影響が大きいと考えられます。下図のB、G、H、Lのように、「できる」が同等の施設においても、「している」には差があります。
IADL差は併設施設により、有意差がありました。能力に応じて生活できているか否かは、本人の状態よりも、併設介護サービスの影響が大きいと考えられます。下図のようにデイサービス併設の施設や特定施設よりも、小規模多機能型、定期巡回、その他のように、個別に対応しているサービスの方が、「できる」と差が小さいとの結果がでています。
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