郊外住宅地における空き家問題の現在

(4)まちづくり担い手による空き家管理先進事例

1)地区の概要

・横浜市の郊外住宅団地の中には、自治会による空き家管理が行われている先進事例があります。
・この自治会は、加入率100%で、まちづくりの様々な活動を実践しています。
・安心して住み続けられるまちづくりを自分たちで進める自治会の姿勢が、空き家管理の先進事例につながっていると考えらえれます。

table6

phot3 phot4


2)自治会による空き家管理

[1]空き家・空き地の見守り
・きっかけは空き家での盗難事件でした。
・空家所有者も自治会員として自治会費を半額(月200 円) 負担する代わりに、空き家見守りと自治会報の送付が行われます。
・所有権変更時には届け出を提出することになっています
・自治会がオーナーから頼まれて草刈り等をすることもあります。その際の費用は、1回あたり2万円を徴収します。
[2] 安心パトロールによる巡回(雑草・植栽・異常の点検)
[3] 有効活用
・NPO等による空き家のシェアハウス・デイサービスとしての活用も進められています。

phot5

 

3)自治会によるまちづくり活動

・この自治会は地縁法人としての法人格をもっています。
・役員は、任期での交替制と立候補制の両方で決まり、自治会での活動のノウハウを受け継ぎながら、新しい人材の登用を進めています。
・良好な住環境を形成するために、地区計画の他に、自主的なまちのルールを運営しています。
・活動団体の育成と連携を行い、 高齢者の閉じこもり防止・地域参加促進と生活支援を進めています。※自治会+家事支援団体+シニアクラブの三位一体
・ウエルカム・ミーティングの開催: 新規住民(転入)との半年に1回のウエルカム・ミーティング(自治会及び連携団体と転入家族との茶話会)を開催し、自治会からのお願いや、住民の権利義務について説明しています。率直な交流を行うことによって良い関係を維持しています。
・ミセコンの共催: 店の売り上げ実績から、休日の客数が相対的に少ない(家族が他店に買い物ドライブに行く)ことを調べ、月1回のお店のコンサート(ミセコン)を共催しています

 

4)自治会によるまちづくり活動

横浜市の他の地区での取り組みを下表に記します。

table1