講演+インタビューシリーズ『ライフスタイルを見る視点』


8.ネット社会が全国の小さな本屋をつなぐ
鈴木:  福岡で知り合った人たちや地元の人たちとのネットワークが、ミノウブックス&カフェを支えているようです。他にははどんなつながりがありますか?
石井:  今は面白いことをすると自然と拡散します。個人の出版社が出した面白い本がカーサブルータスで紹介されたとします。僕がその本を仕入れると、今度はその出版社が「MINOU BOOKS&CAFEにも置いています」と発信するので、全国の独立系の本屋や出版社がすぐに気付いてくれるんです。福岡のうきは市に面白そうな本屋がオープンしたって。それで、ホームページをチェックして面白いと感じたら連絡してきます。岡山の451ブックスも取材されたそうですが、面白いことをしている本屋さんなので、僕もその存在は知っていました。
松村:  やっぱりネット社会になったのが大きいんだ。昔なら小さすぎて誰にも知られることのなかった取り組みが、今はネット上の情報として流通する。だから、昔なら希望を持ちづらかったことに、希望を持って取り組む人たちが増えている。
鈴木:  以前から面白い取り組みは色々なところで発生していたけど、それぞれ勝手にやっている感じでしたからね。



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