高床式住宅
( 写真提供:高齢者住宅財団)

アプローチ階段の凍結

アプローチ階段の凍結や雪の吹き込み
(写真提供:高齢者住宅財団)

雪に強い住宅づくり
 高床式住居のアプローチ部分の高低差解消

高床式住宅−1

 多雪地域では積雪時でも窓などが雪に埋もれることを防ぐように1階の床を高くする高床式住宅があります。
  高床式住宅は雪下ろしや雪囲い、窓周囲の雪掘り作業を軽減し、積雪時でも窓が雪に埋もれるのを防いで採光・通風を確保することが可能ですが、地上と玄関・高齢者の居住階までに高低差が生じますので、家の出入りや外出には階段を利用することになります。
 その階段の上り下りがしづらいと、高齢者の日常生活活動や地域とのコミュニケーション、円滑な在宅介護サービスの利用などを阻害する要因となります。また、冬季にはアプローチ階段の凍結、雪の吹き込みによる滑落・転落等の危険もあります。

高床式住宅−2   アプローチ階段への雪の吹き込み  
 
屋根が設置されたアプローチ階段−1 屋根が設置されたアプローチ階段−2      
  <解決方法> 

 高齢者の居住に配慮すると、 アプローチ階段へ屋根を設けること、勾配を緩くし、手すりや踊り場を設置することが必要です。 

 屋外階段の場合は、それらに加えて、屋根や融雪マットの設置など、冬季の雪対策が必要となります。

 
屋根が設置されたアプローチ階段
(写真提供:高齢者住宅財団)
       
           
 

  また、高床住宅によって生じた居住階と地盤面のレベル差を解消する方法として、地盤面と居住階をつなぐホームエレベータなど移動設備の設置が考えられます。 その促進のために、住宅金融公庫の融資や克雪住宅共同整備事業による補助制度があります。
 また、新潟県では高床式住宅の床下部分にホームエレベータの乗降ロビーを設け、専らその床下部分から利用する場合には、昇降路と乗降ロビーを床面積には算定しないなどの特例があります。

 
高床式住宅へのエレベータ設置(イメージ)
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