1960年代に建設された4棟の高層の公営住宅のうち、3棟をとりこわし、残る1棟を高齢者住宅として改修したものである。住宅はイギリスの高齢者住宅、シェルタードハウジングの制度に沿うもので、日中はワーデンといわれる特別な管理人が地階にある管理室に常駐している。各住戸は1寝室タイプで、専用の台所、便所、浴室がある。建物を改修する際には、地上から地階にアクセスしやすいよう外部にスロープを設置したり、地階に共用室を設け、また外壁や暖房の補修をし居住性を高めた。イギリスでは高層住宅は一般的に好まれないとされているが、高齢者にとっては、エレベーターさえあればかえって動線距離が短いので便利に思っている人も多い。
所在地: イギリス・ロンドン・クロイドン区
戸数: 10階建・地下1階 44戸
開設年次: 1960年代後半建設のものを1997年に改修
住宅専用床面積: 1寝室タイプ、各階に4戸