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上幌向の家


 
住所:   北海道岩見沢市
種別:   戸建住宅
居住者:   夫婦、子供二人
次世代基準の地域区分:   ?
設計者:   ?北海道建築工房
施工者:   ?砂子組(木工事?上田建設)
施工年:   2001
敷地面積:   479.20001m2
建設面積:   154.5m2
延床面積:   178.84m2
構造:   木造
階数:   2階
 
地域性を生かした点:
1 岩見沢は札幌以上の豪雪地帯であり、季節風も強い。屋根の棟方向を風向に合わせて積雪量を減 らし吹きだまりを避ける配置を検討した。
2敷地環境は造成された畑地だからゼロからの出発である。木をこよなく愛し自然環境創りを楽しむ 施主の庭造り構想は建築工事の進行と共に豊かに熟成され、着々と実行に移されてきた。この住ま いは月日を重ねるほどに街並みに美しく豊かな表情を与え続けていく。
エコ技術について特に配慮・工夫したこと:
木材が仕事であり趣味でもある建て主の目的は、北海道の木材を使うことに徹した住まいでした。外観からは分かり難いが道産アカエゾマツを用いたポスト&ビーム工法のログハウスである。中央の列柱と梁、小屋組みはログで、外周壁廻りは12cm角材を用いてログ材を外部に露出させぬことにした。それは、ログの弱点である気密と断熱性能を高め、耐久性に重要な構造材を雨雪に曝さぬことが狙いであり、ポスト&ビームの外側断熱工法ということになる。 外装の1階部分は、挽き立て・無乾燥のカラマツ(18mm厚)大和貼に施主施工によるサドリン塗布仕上であるが、脚立などでは手の届かぬ2階部分は金属板である。木材に重要な塗装メンテナンスが日曜大工の手に負えるよう使い分けることが美しく住み続けるための基本と考えているからである。建具はすべてサクラ材の木製でLow−Eペアガラス入り。それらの壁や窓は、軒を大きく出した切妻屋根に守られている。深い軒の出は直射日光を制御すると共に窓・壁の耐久性を大きく高める伝統的な工夫であることは言うまでも無い。 内装にはカラマツ羽目板、カラマツ合板、エゾマツ、トドマツ、ナラ、タモ、カバの道産材を多用。床材や建具は家族総出でワックス仕上が施された。 設備はオール電化にして1階は深夜電力床暖房・2階は蓄熱暖房機を用いているが、木材の端切れまで有効利用しながら雰囲気を楽しむ為に薪ストーブも設けている。 径30cmを超える丸太組は上田建設(奈井江町)社長の熱意と熟練大工さんの技で丁寧に仕上げられた。その力強い骨組みは、自ビール製造と木工細工所があるカーポートで十分窺がえるようになっている。

住んでみて 良かった点・得したこと:

 木にこだわった家を建てたい考え、モデルハウスめぐりやたくさんの建築家を訪ね歩いた末に、小室雅伸氏と出会ったことが、私の家づくりにおいて最も幸運な出来事であった。more
 

外観



無垢材を多用した内装1



無垢材を多用した内装2


 
 
採用している要素技術

1) 自然エネルギーを活かす工夫
★★★
2) 効率の良い省エネルギー型設備機器の活用
★★★
3) 暖かさを逃さない・暑さを入れない工夫
★★★
4) エネルギーを大事にして家を建てる工夫
★★★
5) 大切に長く住むための工夫
★★★
6) 環境配慮型建材等の活用
★★★
7) 自然素材の活用
★★★
8) シックハウス対策製品の活用
★★★
9) 室内の空気を清浄に保つ工夫
★★★
10) 誰もが安全で暮らしやすい工夫
★★★
11) 生活ごみを減らす工夫
★★★
12) 水の使用量を減らす工夫
★★
13) みんなに自慢できる素敵なまちにする工夫
★★★
14) 生き物や植物にとっても心地よいまちにする工夫
★★★
15) 心地よい庭つくる工夫
★★★
 
 

★:少しでもとりくんでいる ★★:積極的にとりくんでいる ★★★:主要なテーマとして、積極的にとりくんでいる

 
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