写真18 シェアサイクルステーション
◆駅と総曲輪をどうつなぐか
富山市の中心部を歩いているなかで、感じられた課題の一つが、駅と再開発が行われている中心市街地との間の距離です。駅から総曲輪までは約1.5kmと、歩けない距離ではないですが、両地域の間の通りはオフィスや庁舎が立地しており、歩いて楽しめるような空間とはなっていないように感じられました。駅と総曲輪を結ぶ手段として環状線が整備されていますが、二つの魅力ある地域の間が見過ごされてしまうのはもったいないように思えます。本エリアが都市の魅力と活力を創出するには、駅周辺と総曲輪という二地点のみに人が集まるのではなく、その間にも魅力ある空間が広がることで、地域全体のポテンシャルを最大限活用していくことが必要ではないかと思います。また、輸送力という面においても、公共交通のみでは限界があるため、駅から総曲輪まで歩いていくということが自然に促される空間づくりが必要ではないかと感じました。
◆参考資料
-富山市都市マスタープラン (https://www.city.toyama.lg.jp/shisei/seisaku/1010738/1011468/1006110.html)
-富山市ウェブサイト 再開発事業等の実施地区 (https://www.city.toyama.lg.jp/shisei/machizukuri/1010808/1010815/1011786/index.html)
(文責・写真:衣笠匠斗)