まちなみに配慮した住まいづくり
 −部位別提案手法マトリックス−
「III.楽しみ・季節を感じる」

安心で快適なまちなみができてもそれだけでは個性がなく単調で今一つ魅力に欠けてしまいます。楽しみは生き生きとした効果を表わします。住む人の工夫で季節や地域性が感じられたり、独自のアイデアによる個性を建物や外構に取り入れると楽しみが期待できます。
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用語解説
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建物
部位:4.開口部
具体的手法:花台などを取りつけ、植物を飾る
適用分類:−
改善レベル:改築レベル
ボウウィンドウとトレリスを使った植栽、窓下の植え込みが建物外観デザインと調和している
部位:5.出入口(玄関・勝手口・車庫)
具体的手法:ちょっとしたスペースをつくる
適用分類:4N、4W、6N
改善レベル:新築レベル
壁面を覆うツタと空きスペースに植わる樹木で豊かな木陰をつくり出している
部位:5.出入口(玄関・勝手口・車庫)
具体的手法:扉の素材を工夫する
適用分類:−
改善レベル:新築レベル
最小限のスペースだが、建物際とコンテナ、木格子を利用した植栽ですっきり見せている
部位:7.内外空間
具体的手法:居間の連続で半戸外スペースをつくる
適用分類:−
改善レベル:改築レベル
バーゴラとスダレで囲み、快適な屋外空間をつくる。活用の幅が広がる


外構
部位:1.擁壁
具体的手法:形態を工夫、高さをおさえる
適用分類:4N、6N
改善レベル:新築レベル
石積み擁壁を低く抑え、木製バルコニー下を法面として植栽、通りに緑を見せている。圧迫感を緩和するとともに季節の変化を感じさせる
部位:3.アプローチ
具体的手法:足元を緑化する
適用分類:−
改善レベル:改築レベル
竹の列植と足元の植栽、濃い緑の落ち着いた場となっている
部位:4.階段
具体的手法:植物を配置する
適用分類:−
改善レベル:新築レベル
掴みやすい手摺と多種類の植物の縁取りが長い階段を楽しくしている
部位:6.デッキ・テラス
具体的手法:カーポート上部を利用する
適用分類:4N、6N
改善レベル:改築レベル
緑化への積極さが感じられる。トレリスの目隠し効果も期待できるので利用の幅が広がるデッキ
部位:7.境界領域と庭
具体的手法:敷地延長部分をつくりこむ
適用分類:−
改善レベル:新築レベル
既存樹木があるために空間の奥行きが強調されている。敷地延長部分はある程度の緑量が確保できる。駐車スペースに利用する際も考慮したい
部位:7.境界領域と庭
具体的手法:中間領域の工夫をする
適用分類:4W、6W
改善レベル:改築レベル
多種類の中高木を植栽し、足元の石組みで庭のように演出。建物の引きスペースのつくりで、住み手の好みが感じられる
部位:7.境界領域と庭
具体的手法:アプローチガーデンをつくる
適用分類:−
改善レベル:DIYレベル
コンテナで構成。住み手にとっての大切な庭。通りへの配慮もよい
部位:7.境界領域と庭
具体的手法:アプローチガーデンをつくる
適用分類:−
改善レベル:新築レベル
玄関までの数歩が楽しみ。通りにも好影響
部位:8.樹木
具体的手法:シンボルツリーを植える
適用分類:4N、6N
改善レベル:改築レベル
舗装だけの状態を想像すると、樹木があることによる効果が感じられる。足元の植栽も良い
部位:8.樹木
具体的手法:シンボルツリーを植える
適用分類:4N、6N
改善レベル:改築レベル
突き当たりの家にアイストップとなっている柳の木。樹形の面白さと、勾配のきつい屋根の破風とがバランスもよく、楽しい景観になっている
部位:8.樹木
具体的手法:既存樹木を残す
適用分類:4W、6W
改善レベル:新築レベル
この木のための家かと思えるほどの大きな木である。落葉のことなど近隣に対して配慮が必要。住み手の苦労もあるが、市街地の大木は貴重品、残したいものである

公共公益
部位:1.道路空間
具体的手法:街路樹等で緑化する
適用分類:−
改善レベル:改築レベル
歩道の街路樹。桜の古木がこの通りの印象を高めている。花の時期はもちろん、夏の木陰もよい
部位:1.道路空間
具体的手法:街路樹等で緑化する
適用分類:−
改善レベル:改築レベル
二項道路のセットバック部分に、可動のコンテナを置いて緑化を工夫
部位:2.広場・緑地
具体的手法:緑道をつくる
適用分類:−
改善レベル:新築レベル
水が流れる一角もある楽しい道。夜もウォーキングやランニングコースとして通行人は多い。遠回りでも利用したい道で、周辺にも好評

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