●学習のねらい

自分・家族のための防災グッズを見直して、起こりうる複合的な災害対策を考えることができる。
自分や家族の状況に合わせて必要な備えを考え、災害時の行動について具体的に考えたり、話し合ったりすることができる。 またその学びは、児童生徒が各家庭に持ち帰り家族と共有することで、日頃の防災対策を見直すことができる。

●対象

小学生、中学生、高校生、大学生

●ポイント

既製品やセットの防災グッズのみに頼らず、自分や家族にとって必要な防災グッズを考える。
自分や家族の状況(健康面、嗜好など)や居住地のハザードマップを参考に起こりうる災害の想定をし、どのような避難生活になるのか、本当に必要なものや自分・家族にとって必要なものは何かを考えさせる。


●材料

シール教材もしくはワークシート、筆記用具、考えを共有するためのICT機器

●おすすめ教材

「シールで学べる防災」(教育図書)

●学習の流れ

STEP 1 どんな災害が起こるか考えよう!

災害への備えをするために、自分の住む地域で起こりうる災害を調べる。
調べ方は、学習者の年齢などを考慮してICTを活用する。
ハザードマップや避難所、避難所までの行き方も地図を見て考えることで、災害を自分事として捉える。

STEP 2 家族の構成から防災グッズを考えよう!(オススメ!シール教材の活用)

自分の住む地域で災害が起こった場合を想定して、自宅にストックするものや防災
グッズを考える。既製品の防災セットに頼るのではなく、実際に避難生活を送る上で
用意しておくべきもの、用意しておくと良いものを考える。
赤ちゃんがいる家族は?お年寄りがいる家族は?ペットがいる家族は?

STEP 3 グループで話し合ってみよう! 〜我が家の防災グッズ〜

STEP2で考えた防災グッズをグループで発表する。
その際、誰のために、なぜそのグッズを選んだのかを共有する。
また、必要なものだけでなく、あると落ち着くもの、ほっとするものなどもないか、さらに話し合ってみる。

〜生徒の意見〜

〇避難所に行く場合
「リュックは重すぎたら背負えないね。」
「使ったことのないグッズはいざという時に使い方が分からないかも。いつも使うもので持っていけるものを考えたい。」

〇自宅避難を行う場合
「私の家はマンションだから在宅避難するって聞いたよ。食料や水はリュックに入れる分と家のストックは別にしているよ。」
「カセットボンベを常備しているよ。冬は鍋の時に使うよ。」

〇乳幼児、高齢者、障害者、療養中の家族が同居している場合
「弟のミルクやオムツは絶対必要!お湯も必要。」
「一緒に住んでいる祖母は車いすだから避難が難しいかもしれない。自宅で生活できる工夫を考えたよ。」

〇自分にとって「落ち着く」、「安心」できるグッズは?
「落ち着く香りがするものを持っていきたい。」
「推しの写真があればちょっと気分も上がると思う。」

〇避難所で過ごす際に時間をつぶせるグッズは?
「ゲーム」「携帯。大容量の充電器は絶対必要」

〜生徒の防災シール作品例〜

防災シール実践生徒の作品例

◇◆おすすめ教材 シールで学べる防災◆◇ 

ワークシートとシール教材がセットになっているため、災害への備えについて効果的に学ぶことができる。

教材 【監修】 中野 実香,前堂 沙也加 (東京家政学院中学校・高等学校)
【セット内容】 本体(B5判カラー8ページ(蛇腹折り)、備えチェックカード、家族・防災グッズシール
【発行】 教育図書株式会社

○ 児童が1台ずつタブレット等端末を持つようになったことで、調べ学習や発表する内容の共有や意見交換がよりスムーズになっている。考えた防災グッズを共有したり発表したりすることで、他の児童生徒の考えを知り活かすことができる。

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