断熱改修のすすめ
>0)住まいの履歴

この住まいは、1969年に建てられた築37年の集合住宅です。今回断熱改修工事を行った住戸は、築後8年が経過した1977年にあるご夫婦が中古で購入され、いままでに2度の改修を行い、今回の断熱改修を含め3度の改修を実施してきました。
購入直後、自分たちの住みやすいように1回目の改修工事を行い、2度目の改修工事として床暖房の設置を行いました。
このページでは、今までの2度の改修の概要を説明します。

■Before:新築当初の内装仕上げと間取り(1969年)

所在地

神奈川県横浜市港北区(W地域)

竣工

1969年(築37年)

住戸形態/構造

集合住宅/鉄筋コンクリート造

所在階/住戸規模

1階/延べ床面積:101.4u

内装仕上げ
(洋室)

床:

フローリング

壁:

プラスターボード又はモルタル下地に塗装仕上げ

天井:

石膏又はモルタル下地に塗装仕上げ

内装仕上げ
(居間)

床:

フローリング

壁:

プラスターボード又はモルタル下地に塗装仕上げ
一部壁紙仕上げ

天井:

石膏又はモルタル下地に塗装仕上げ

断熱材仕様

無断熱

新築当時の間取り図

購入直後は、部屋が洋室に小さく区切られたファミリータイプの間取りでした。また、断熱材はどの部位にも施工されていなかったため、熱的な環境は非常に悪い事がわかります。

■After 1:1度目の改修後の内装仕上げと間取り(1977年)

内装仕上げ
(主寝室)
※改修時に北側の洋室を主寝室に変更した。

床: 絨毯敷き
壁: プラスターボード下地に壁布仕上げ
天井: プラスターボード下地に壁紙仕上げ
内装仕上げ
(居間)
床: 絨毯敷き
壁: プラスターボード下地に壁布仕上げ
天井: プラスターボード下地に壁紙仕上げ
断熱材仕様 外壁: 押出し法発泡ポリスチレンフォーム

1回目の改修後の間取り図

1回目の改修では、北側にある、小さく区切られていた洋室をそれぞれ、主寝室、収納のための納戸、家事室に間取りを変更しました。そして、廊下に扉を設けて、プライベートな私的な空間とパブリック空間の区分けをしました。居間は内装仕上げを塗装から壁紙仕上げに変更しました。
また、このときはじめて断熱材を使用しました。施工箇所は、北側の主寝室、納戸、家事室の壁周りには押出し法発泡ポリスチレンフォーム25mmの断熱材を貼り付けました。

■After 2:2回目の改修後の内装仕上げと間取り(2004年)

図3:2回目の改修後の間取り

2回目の改修では、居間に床暖房を設置し、同時に居間と廊下のフローリングを貼り変えました。

次のページでは3度目の改修(断熱改修)について説明します。



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