洋館だけじゃない!弘前のまちなみ

青森県、弘前といえば洋館が有名ですね。
明治に外国人教師と共にキリスト教が広まったのがその理由です。
当時の面影を残す洋館がいくつも点在しているのを見て回るのも弘前観光の楽しみといえるでしょう。

しかし、弘前市仲町伝統的建造物群保存地区も見逃せません。
弘前城・弘前公園を抜けると仲町と呼ばれ、古い日本家屋が残る静かな場所にたどりつきます。

以下は弘前市のHPよりの抜粋です。
抜粋元はこちら

弘前城の城下町は、南北に長く東西に短いほぼ矩形の弘前城を、自然地形を活かしながら四方から取り囲むように配置された。今は搦手門となっている北門(亀甲門)が当初の弘前城の大手門であり、その北側に亀甲町と呼ばれる一筋の町人町をはさんで、数か町の侍町が配置された。この侍町を仲町と呼んでいるが、保存地区はこの地域のほぼ3分の2、面積約10.6ヘクタールの区域である。
保存地区は往時の地割りをよく踏襲しているほか、道路沿いに連続するサワラの生垣、点在する門や板塀、前庭の樹木が独特の景観を生みだし、前庭の奥に建つ木造真壁造の主屋とともに城下町の雰囲気を残している。
近年、多くの伝統的な町並みが大きく変ぼうしているなかにあって、江戸時代の武家屋敷街の景観を今に伝える地区として重要である。

1ヘクタールは100×100メートルですから、かなり広い地域が伝統的建造物群保存地区として指定されています。

その一角に石場家住宅があります。
酒屋さんを営みながら、現在もお家を守りつつ暮らしている様子を見学することができます。
いろりなど、東北ならではの暮らしぶりを見学できます。
歴史を感じる建物です。気にしていないと通り過ぎそうですが、営業中です。


いろりは今でも使うそうです。空間が広いので寒そうですが、直火を囲んでの食事は格別でしょうね。


台所は当時の土間そのままの場所にあります。


見学が終わったら、地酒を買って帰るのもよいですね。
伝統的建造物群保存地区の歴史は古いですが、今もなお復元作業が続いています。


このような江戸時代の建物、そして洋館をはじめとする明治時代の建物、またにぎやかな商店街をそれぞれの時代の気分で散策するのも楽しいと思います。

また、このようにそれぞれの時代の文化を大切に今に受け継ぎつつ新しいまちづくりにも力を入れているところが、弘前が人々を惹き付ける魅力といえるでしょう。

(文責:中田早耶)