まちなみの評価プログラム:システムの使用事例
例えば・・・
寺院建築や伝統的な祝祭の空間では一般的に用いられる「金赤」は、現代建築や住宅 地の中で使用されると批判されることが多い。
日本人の美意識に根付き、日本の色と言えば「赤」と答える人が圧倒的に多い一方で、 景観という文脈では、「赤」はしばしばけばけばしいものと考えられている。
身近な事例に則して、「金赤」が多用される「まちなみ」が客観的にはどのように評 価されるのか知りたい。(写真1参照:台東区浅草仲見世通り)
写真1.台東区浅草仲見世通り
■システム利用手順
- 評価したい景観画像を投稿ページから送信する。(jpg形式のみ対応)
- 投稿した画像についての指標値をプルダウンメニューから選択する。(図1参照)
- 画像データと入力した指標値に基づいて、投稿画像の客観的評価結果(五段階評価)が 表示されます。(図2参照)
- 投稿画像について、あなたの評価を回答し、フィードバックを行う。(図3参照)
図1.画像情報の入力画面
図2.まちなみ評価プログラムによる評価結果
図3.投稿画像の評価入力画面
■システムへのフィードバックについて
システムによる評価は、過去に行った「まちなみ画像」の評価履歴に基づいて 行われます。システムの更新は、システム利用者による評価後に手動で行われます。 そのため、システム利用者による評価結果がシステムに反映するのには、 若干の時差が生じます。
回答者や評価対象画像の多様性を反映し、偏りの無い評価結果を返すシステムを 作りあげていくためには、より多くの皆様の参加を必要としています。
ご自慢の「まちなみ画像」をお持ちの方、あまり自信が持てず客観的な評価を 知りたい「まちなみ画像」をお持ちの方の積極的な参加をお待ちしています。
システムへのフィードバックによってシステムの評価精度が向上した結果、同じ画 像を投稿しても異なる評価結果が表示されることになります。
■『まちなみ評価プログラム』の動作フロー
まちなみ評価プログラムは、図4のフロー図のように動作します。
図4.システムフロー図
- (ユーザ)評価を行いたい景観画像(jpg形式)を送信する。
- (ユーザ)景観画像に関する指標値を入力する。
- (プログラム)送信された画像と指標値をプログラムのデータベースに登録する。
- (プログラム)送信された画像の評価値を計算する。 評価値の計算は、画像そのものの特徴(特定の色の割合など)と、 入力された指標値の情報の二つを用いて行っています。
- (ユーザ)評価値の結果が5段階評価で表示される。
- (ユーザ)ユーザ自身が思う景観画像の評価値を入力する。
- (プログラム)送られた評価値をデータベースに登録し、景観評価手法を 改善化していく。