まちなみに配慮した住まいづくり
 −部位別提案手法マトリックス−
「建物・6.バルコニー・ルーバー」-「II.快適・隣家・通りへ配慮する」

雑然とした景観や、道路にせまる不安定感の原因をバルコニーがつくっている場合がある。狭小間口で同じ規模の住宅が並ぶと特に感じることである。主に洗濯物、布団の干場としての利用となっているため、景観を損ねている場合が多い。
手摺の工夫だけでなく、サービスやリビングなど利用目的を想定、奥行と幅、形状に配慮し、デザイン的なつくりこみと機能を加えて、アメニティの高い空間をつくることも考えたい。市街地では特に、ファサードに大きな影響を与える要素、楽しみのあるバルコニーをつくりたい。
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具体的手法
用語解説
形態を工夫、空間をつくる
 適用分類:4N、6N
改善レベル:新築レベル
バルコニーと玄関アプローチを一つの面にまとめている。手摺りを透過性のあるパンチングメタルとし通りに対し柔らかさを出している


手摺・ルーバーを工夫する
 適用分類:4N、6N
改善レベル:改築レベル
サイディング外壁に木製のサービスバルコニー。室外機などを隠しているが、圧迫感を緩和する効果も見られる
改善レベル:新築レベル
バルコニー手摺りに物干しを取り付け洗濯物を見せない。隣家側のみ高さを上げている
改善レベル:改築レベル
将来は緑で覆われると予想させる手摺りと兼用のフェンス
手摺を植物で覆う
 適用分類:−
改善レベル:新築レベル
地上から3階手摺格子までツタを絡ませたダイナミックな緑化。通りの一角に良い印象を与えている
改善レベル:新築レベル
建物内に納めたバルコニーの陰影と植え桝低木の緑で落ち着いたファサードになっている


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