まちなみに配慮した住まいづくり
 −部位別提案手法マトリックス−
「建物・1.全体配置」

狭小宅地では、建物設計当初から詳細な配置計画が必要となる。建物高さと、道路幅員との関係は、通りの印象を決める重要な要素であり、圧迫感や、不安定感を与える原因となることがある。
通りからの見え方は、1階部分に引きのスペースをとるほか、2、3階部分のセットバックによっても変化する。スペースのつくり方には、道路に対して建物を雁行させる方法もあるが、建物でアルコーブをつくり内外の空間を効果的に生かす手法もある。
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用語解説
期待できる効果で絞り込む:
I.安心
期待できる効果:I.安心・圧迫感を緩和する
具体的手法:後退する
適用分類:4N、6N
改善レベル:新築レベル
外壁の仕上げを分け、3階部分をセットバックさせ、圧迫感と共に不安定感を緩和している
期待できる効果:I.安心・圧迫感を緩和する
具体的手法:後退する
適用分類:4N、6N
改善レベル:新築レベル
奥の建物2棟は3階部分をセットバック、バルコニーは3階ルーフバルコニーとする
期待できる効果:I.安心・圧迫感を緩和する
具体的手法:雁行配置する
適用分類:4N、6N
改善レベル:新築レベル
建物の内側にバルコニーを納め、すっきりした外観として雁行配置をきれいにみせている
期待できる効果:I.安心・出入りの安全性を保つ
具体的手法:アルコーブをつくるよう配置する
適用分類:4W、6W
改善レベル:新築レベル
RC打ち放し、ガリバリウム綱板、木製ルーバーの組み合わせ。質感の変化でアルコーブを強調


II.快適
期待できる効果:II.快適・ゆとりをつくる
具体的手法:アルコーブをつくるよう配置する
適用分類:4W、6W
改善レベル:新築レベル
2棟のカーポートを合わせ建物・階段下にもスペースをつくり樹木を植える
期待できる効果:II.快適・調和した穏やかさを出す
具体的手法:アルコーブをつくるよう配置する
適用分類:4W、6W
改善レベル:新築レベル
木製枠の印象的な窓で通りに表情を出す。アプローチ部分を木で構成、階段昇り口を道路に向けていない。全体がよく考えられた住宅


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