まちなみに配慮した住まいづくり
 −部位別提案手法マトリックス−
「I.安心・領域・プライバシーを確保する」

圧迫感や危険や不安の解消など安心は基本的効果です。特に道路が狭く3階建ての建ち並ぶ都市型住宅地は通る人に圧迫感や不安感を与えます。また交通の安全や防犯、防災はまちづくりには欠かせません。見る人に安心感を与える効果はまちなみに重要です。
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用語解説
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建物
部位:3.外壁
具体的手法:素材を工夫する
適用分類:4W、6W
改善レベル:新築レベル
ガラスブロックと型ガラスのジャロジーで室内を隠し、通りに対しては明かりを落としている
部位:3.外壁
具体的手法:緑化装置をつける
適用分類:4N、6N
改善レベル:DIYレベル
1年を通じて緑が保たれる常緑のツタ(オオイタビ、ヘデラコルチカ)で開口部の目隠し、通りへ緑量を提供している
部位:4.開口部
具体的手法:格子・装飾をつける
適用分類:−
改善レベル:改築レベル
玄関脇小窓格子、カーポートの石貼りと外壁色の調和。小さなスペースでの領域表現をしている(撮影後、手摺が施工されている)
部位:5.出入口(玄関・勝手口・車庫)
具体的手法:ちょっとしたスペースをつくる
適用分類:4N、4W、6N
改善レベル:DIYレベル
門柱、フェンス、ステップで領域をつくる。玄関扉と木製花台がアクセントになっている
部位:6.バルコニー・ルーバー
具体的手法:形態を工夫、空間をつくる
適用分類:4N、6N
改善レベル:新築レベル
物干しスペースは側面の目隠しの取り付いた部分にあり、正面は楽しげにつくりこんでいる。狭いがこんな空間のつくり方は住まい手の意思が感じられる
部位:6.バルコニー・ルーバー
具体的手法:手摺・ルーバーを工夫する
適用分類:4N、6N
改善レベル:新築レベル
ルーバー内部に外の光が入り柔らかな空間がつくられ、穏やかな印象になっている
部位:6.バルコニー・ルーバー
具体的手法:手摺・ルーバーを工夫する
適用分類:4N、6N
改善レベル:新築レベル
木製ルーバーで道路に面した1・2階の開口を覆っている。桟木の細さで軽やかさを感じさせる、快いファサードである
部位:7.内外空間
具体的手法:サンルームをつくる
適用分類:−
改善レベル:新築レベル
中間領域を充実させ、プライバシーを確保
部位:7.内外空間
具体的手法:サンルームをつくる
適用分類:−
改善レベル:新築レベル
建物から梁を出して飛梁(フライングバットレス)とし、外構と建物を一体化し、中間領域に表われてくる雑多な物を見せない
外構
部位:2.囲い
具体的手法:素材を工夫する
適用分類:4W、6W
改善レベル:改築レベル
道路際にトレリスとゲートを取り付け、開口部を隠している。透過性があるため圧迫感も少ない
部位:3.アプローチ
具体的手法:門柱・表札等を工夫する
適用分類:−
改善レベル:改築レベル
高さに変化をつけた門柱とポスト、飾られた植物とが愛らしい雰囲気を醸し出す。住み手の好みが見られる
部位:3.アプローチ
具体的手法:ゲートをつける
適用分類:−
改善レベル:DIYレベル
玄関先に低い、小さな門扉がある。意外性のあるスケール感
部位:3.アプローチ
具体的手法:ゲートをつける
適用分類:−
改善レベル:改築レベル
スチール製のしっかりとつくられた門。メッシュの部分から見える緑とハンギングの植栽で、暖かな印象
部位:3.アプローチ
具体的手法:ゲートをつける
適用分類:−
改善レベル:新築レベル
建物と一体のゲート、重厚さはあるが、威圧感は少ない
部位:5.カーポート・自転車置場
具体的手法:ゲートをつける
適用分類:−
改善レベル:改築レベル
鋼製ゲートがカーポートの領域性を主張、心理的バリアをつくる
部位:7.境界領域と庭
具体的手法:敷地延長部分をつくりこむ
適用分類:−
改善レベル:新築レベル
殺風景になりがちな敷地延長部分(カーポート)が、木製ゲートとパーゴラによって潤いのある場となっている
部位:7.境界領域と庭
具体的手法:中間領域の工夫をする
適用分類:4W、6W
改善レベル:DIYレベル
勝手口前のトレリス。目隠しだけでなく植物をハンギングできるスペースともなっている
部位:7.境界領域と庭
具体的手法:アプローチガーデンをつくる
適用分類:−
改善レベル:改築レベル
足元の濃い緑。これだけの量があると、住み手の意気込みが感じられる

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