●まちなみ配慮のポイント |
TU5は札幌市中央区の良好な住宅地の、邸宅後に建設した事業用の集合住宅である。
南側には同規模の敷地を挟んで、六車線の幹線道路が走り、今後高層建築が建つであろうことは容易に想像できる。
本集合住宅は、北側に広がる住宅地の環境と、南側で起こりうる環境とのインタフェースとなるよう、計画した。
配置計画では、南側ぎりぎりに建築を押し、北側に広い外部空間をもうけることを心掛けた。
北国の昨今の都心の住宅は、積雪を乗せたまま冬を越すことが多いため、概して階高が高い。
本集合住宅でも最高高さが10mを超えないように心掛け、まちになじむスケール感を獲得している。
建築の壁面の色彩、開口率はいずれも、周囲の住宅からのサンプリングを行った成果である。
『なるべくまちなみに変化を与えないこと』、『あたかも以前からそこにあったような建築とすること』が本集合住宅のテーマである。
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