応募部門 エクステリア
受賞者名 設計局チョリス
作品名 コクベンチのある玄関先


●まちなみ配慮のポイント
 ○まちなみの維持を考慮し、空き家を利用することで活性化。
 ○黒板にメッセージを書く事で通行人に語りかけること。
 ○玄関ドアをガラスにして常時開閉していること。
 ○道路と玄関の間に余裕をもたせ食事などに利用すること。
 ○道路と玄関の間にハーブガーデンを育てること。

講評
 古い家屋の玄関先に置かれた「コクベンチ(黒板とベンチを組み合わせたもの)」、それを介して町の人々の情報の受発信が始まる。そこからコミュニケーションが生まれ 人と人がつながって行く、それが街並みになって行くんだという考え方。本来の街並みを考えた建物やエクステリアとは全く違うもので審査員ほぼ全員が衝撃を受け満票を投じた。さらにその玄関先で七輪でさんまを焼いたり、ボジョレーヌーボーを飲んだり、じゃがいもの収穫を祝うなどでコミュニケーションを上手く作って行く、実に豊かなものである。
 また近年問題となっている街の安全についても、人と人のコミュニケーションがとれる事によって実は鍵が無くても安全になって行くという、そういうものもこの中にヒントとして隠されているように思われる。日常的な本当に些細な事でも、こんなに豊かだという事を感じさせた作品である。

「まちなみ住宅」100選 審査委員会
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