コレクティブハウジングシンポジウムが去る10月26日長崎市で行われました。このシンポジウムでは、基調講演、コレクティブハウジング事例紹介、パネルディスカッションが行われ、コレクティブハウジングの歴史的背景から、長崎県のコレクティブハウジングへの取り組み、実際に住んでいる方の意見などが紹介されました。

基調講演

どうしても今まで住宅供給ということを考えた場合には物を作るだけでしたが、コレクティブハウジングの場合には、もの以外にいわばコレクティブ人というような、皆で各々が何かを担うんだという協働や自立共助という理念を持つ人が存在し、そういう人達が住む舞台としてコレクティブ住宅があるという考え方が重要です。

事例発表

 長崎県で最初のモデル住宅なんですが、こういったものを地域にどんどん広げていったらいいのではと思います。坂のまちの協議会のメンバーをこの住宅に何度か案内しましたが、帰ってきて会合をすると自分の町にもできないだろうかという意見が必ずです。田舎のほうでも高齢者の1人暮らし等もうちょっと自分たちの家が見える範囲で集まって、住みたいなという声もあるんです。そういった意味でコレクティブハウジングはいろいろな展開があるのではと思っています。まだ見られていない人は、居住者の方の迷惑にならない程度でぜひ訪問されてみたらどうでしょうか。

パネルディスカッション

長崎総合科学大学 鮫島和夫
本原コレクティブ入居者代表 岩永春見
LSA派遣者(かたかべクリニック) 生部佳子
長崎市すこやか支援課 大川桂子
長崎県(単独型)痴呆性高齢者
グループホーム連絡会会長
渡辺登
長崎県住宅課長 加藤邦彦